京都大学を退職しました
京都大学 情報学研究科の黒橋・河原研究室にて 特定研究員として勤務してまいりましたが, このたび退職いたしました. (正式には2016年8月末日付の退職で,8月の残りは有給消化期間です) 博士課程修了後,2014年4月から約2年半お世話になりました.
やったことについて
京大では,以下のような研究開発に携わりました.
- 格フレーム辞書の構築
- 形態素解析辞書の改良(可能動詞など述語まわり)
- 構文解析器の開発
その他にも,ウェブクロール,コーパスの作成・改良等,様々な経験をさせていただきました.
最終リリースまで立ち会えなかったのが心残りではありますが, それぞれ近いうちに研究室からリリースされるはずです. とても楽しみです.
環境について
黒橋・河原研究室の環境を少し振り返っておきたいと思います.
まず,非常に優秀なスタッフ, 特に黒橋教授,河原准教授と一緒に働けたのは,博士課程修了後の最初にキャリアとして, とてもありがたいことだったと思っています.
黒橋・河原研究室は コーパス・辞書・形態素解析器・構文解析器・翻訳器など, 自然言語処理の基盤から応用まで,ほぼ全ての研究領域をカバーしていて, 実際にコーパスもツールも開発して公開している研究室です.
そのため,言語処理に関する知識と経験は半端無く,勉強させられることしきりでした. また,それに基づくコメントや直観も往々にして的確なものでした.
ハード面でも文句のない環境でした. 潤沢な計算機環境で, 研究室内だけでも,CPUコア総コア数は1000以上,ディスクストレージは500TB以上もありました. また,TSUBAME,京大スパコンといったスパコンも使わせていただきました.
本当にいろいろと経験させていただけ,感謝しております.
今後について
さて,今後についてですが, しばらくお休みして,次は東京で新たなチャレンジを行います. 詳しくは,また改めてご挨拶できれば,と思います.
どうぞ皆様,今後ともよろしくお願いいたします.