飛び級について

飛び級とは

院試における飛び級とは, 大学3回の人が院試を受け,合格し,4年を経ずに大学院進学することです.

日本では飛び級というのは殆んど聞かないと思いますが, 実は阪大基礎工情報科学科から阪大情報科学研究科への飛び級は結構あります. 「飛び級3割,留年3割,進級3割」と言うらしいです.(ほんまかいな?) (残りの1割は…)

この学科が特に,飛び級が多い理由として,カリキュラムが飛び級を想定して作られていることが挙げられます. 4回生では専門の授業は殆んど無く,ほぼ全ての専門科目は3回生で終了します. また,「情報」という分野が最近出来たことも大きいです. 私の周りも(阪大の院へ)結構飛び級で進級していきました.

NAISTでの飛び級の難度

断定的なことは言えないのですが, 「飛び級」での試験の難度は,4回生で受験するときと全く変わらないと思います.

これは,大学の飛び級への姿勢が反映されています. 阪大の院でもそうですが,試験自体は4回生と全く同等のものが行われます. 「卒業研究」をしていないのが,ハンデといえばハンデですが,なんとかなります. 院試で求められているのは,「入って何をしたいか」ということなのです.

飛び級受験での注意点

特に注意すべきことはないとは思うのですが, 周りが院試の雰囲気で無い中勉強するのは,結構辛いものがあります. 私の周りは先述したように,飛び級で受ける人がいたからいいものの, それでもNAIST受験者は私だけだったので,少々心細くはありました. しかし,自分がしたいことのために,暫くの間,頑張りましょう! あと,「何故飛び級するのか」は必ず聞かれるので,ちゃんと考えておきましょう.

学籍上の扱い

学籍上の扱いは「退学」になります. 「卒業」にはなりませんし,「学士」の学位はもらえません. (ただし「独立行政法人 大学評価・学位授与機構」の試験を利用して,後から学士を取得することは可能) 実際,修士をとってしまえば,特に問題はないのと思うのですが, 国家資格などでの「大卒資格」には該当しないので注意が必要です. 「大卒同等」には該当すると思いますが..

教員免許を取得する場合も,同様の注意が必要です. NAISTでは教育実習を行うことができませんので, 大学に科目履修生として再入学し,教育実習へ行くことになると思います. 必ず事前に,そして,できる限り早めに自分の大学の教務担当との打ち合わせをしておくべきです.

私は阪大を3年次で退学した上で,科目等履修生として入学することにしました. 大学によっては二重学籍を認めない大学があるので,注意が必要です. また,飛び級で教職の履修は,かなりイレビュラーなので手続きが煩雑でした. 頑張りましょう.

飛び級は有利?

総合的に見て,(私は)飛び級は有利だと思いますし, してよかったと思います.

まず,入学試験において熱意のアピールがしやすくなります. また,各種の研究助成金申請に対して業績扱いにもなり,年齢制限のため申請可能回数も増えたりなど, 「飛び級」自体に色々と利点があります. また,情報系からの場合は,学部で学んだ情報系の基礎知識があるわけで, 入学後もハンデでもありません. (非情報系からでも,文系入学者も普通にいるわけで,なんとかなると思います)

もちろん,修士がとれなかったときは高卒となるリスクはあるわけですが, 無視できるものだと思います.

飛び級は世間の想像以上に簡単です! (試験対策とかは当然大変ですけどね) いち早く大学院の世界に飛び込みたいという方は,ぜひ飛び級にチャレンジしてください!